野良猫みたいな男 ■
「ゴメン。
合鍵…会社に置いてきちゃったんだ。
今度会う時に渡すね?」
ちょっと大輔に罪悪感。
浮気してるわけじゃないんだけど、
やっぱり隠してた方が
お互いいいよね。
なんて思いながら言い訳をする。
大輔はさほど疑いもせず、
じゃあまた今度だな~
なんて言いながら、
また優しくちゅっとキスをして
ふんわりと私を撫でた。
優しい大輔にちょっとドキンとして、
軽く顔が紅くなったことは、
内緒にしておこうっと。
このまま
まどろみの中へ行ってしまいたいところだけど・・・
「ちゃんと鍵閉めろよ。」
「んー。じゃぁ、またね~大好きだよ。」
ちゃんと、大輔を見送って、
しっかりと
鍵を閉めてから、
ゆっくりと
眠りについた。