野良猫みたいな男 ■
「呆れた。」
仕事をおえて、
今日は作る気もしないから
コンビニで弁当を買って
大輔に「仕事終わったよ~」
ってラブメールして
部屋を開けると・・・
案の定ナギサがソファーに持たれながら寝ていた。
「寝てると思ったけど…」
呆れてコンビニの袋を
台所に置きながら、
冷蔵庫を開ける。
あ。いけない。
飲み物も買ってこればよかった。
ふと目をやると、
ナギサの前のテーブルに
ペットボトルの水が置かれていた。
うん。
勝手に飲んだわけね。
はー。
やれやれ。
とりあえず…
シャワーでも浴びよう…
大丈夫…だよね?
一応『男』であるナギサに警戒しつつも、
ぐっすり寝ている彼を
もう一度見てから、
浴室に入った。