野良猫みたいな男 ■

「---朝子ちゃんって

 ・・・もしかして…いい人・・・?
 ナギサにいいように振り回されていない?
 
 大丈夫?
 
 何かあったらすぐに言ってよ?」

実さんがすまなそうに私を見つめる。


「そうよ。
 好きでもないのにこんな男に振り回される必要なんてないわっ。
 ごめんなさいねぇ。」

二人とも、
憐れむような目で私を見つめた。

なんなのぉ。

「あっ。あの。
 確かに、ナギサは変な人で、自分勝手ですが…

 振り回されますけど、
 悪い人では無いとは思いますーーー。」


一応、フォロー。

すると、
深雪さんはびっくりした様に私をじっと見つめた。


「朝子ちゃんって…

 もしかして、ナギサに惚れた?」

「まさか!
 私にはちゃんと彼氏がいますしっ」

あわてて否定。

そりゃ、綺麗な顔だなぁと思いますけど・・・

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