野良猫みたいな男 ■

もちろん料理もお酒もおいしかった。

っていうか、
お酒をナギサと飲んだのは初めてかも。


まぁ、
私は何度も電話が気になってちらちら見ちゃうんだけど。


それにしても、

「・・・意外。」

「?なに?」

「ナギサがお酒を飲むなんて。」

しかも、
結構強い。

私が来てから何回かお替りをしているが
その間に
いつの間にかビールから
ウイスキーに代わっている。


「なにそれ?」

「だって、ナギサって飲んだらすぐ眠りそうじゃない?
 なんかどこでも寝るって感じだから・・・。」

「そうか?」

少し顔を傾けると
さらりとナギサの
髪が揺れる。

ほんのりお酒の入った目で見られると
ドキっとする。


あー、やっぱり悔しいけど
美形なんだよね。ナギサって。

「・・・・顔だけはいいのに。」

ホント、性格までは共わないって残念。

最後のデザートを口に運んだ時
~~♪♪

机の上で私の携帯電話が揺れた。

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