野良猫みたいな男 ■

「アサコが飲みすぎて寝たから、
 オレがここまで送ってきた。

 で、部屋に入った途端 吐いた。

 で、服とかを脱がせて
 一応シャワーで洗っといた。」

他に何か?と言いたげに
ナギサは見つめた。


「--すいません。」

本当に合わせる顔がない。

顔が真っ赤になる。

あーー穴があったら入りたいっ。

いい大人が
酔いつぶれて
他人のしかも男性に
吐いた物を処理させて、

服も脱がせてもらってーーー


って


「ナギサが?!」

全部見たってことだよねっ!?


「あーうるせ。
 そうだよ。
 ほかに誰がいるんだよ。

 裸見たとか気にしてんのか?
 
 あー、面戸くせぇな。
 
 ヤッては無いから・・・・・

 あぁ。
 今からヤる?」

「ばかっ!!!」

ばたんっ

急いでドアを閉めた私はおそらく真っ赤だろう。

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