野良猫みたいな男 ■
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現実
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「おい。
飲みすぎ…」
「--何よ。いいじゃない。」
私の隣にはなぜかナギサ。
なぜか…
っていうか、
私が呼び出したんだけどね。
いつものバーにいつものお酒。
隣には違う男。
なんだか
安っぽい話で笑えてくる。
「バカみたい」
思わず口にだす。
結局
大輔とは終わった。
本当にあっけない。
大輔は既婚者じゃなかった。
『妻』じゃなくて『婚約者』だそうだ。
だから、
大丈夫ーーって
「大丈夫って何よ!」
思わずグラスのお酒を一気に飲み干す。