Devoted Love


1日中彼の事を考える。

仕事に全然集中出来なかった。




”アパレル”
”販売員”

そんな言葉に惹かれて入った服屋さん。

朝早く起きる事以外、仕事が苦痛だった事はないのに、
・・・なんだか今はすごく帰りたい気分。


「なにその顔!暗っ!」


乱れた服をたたみ直している最中
横からひょこっと顔を出す店長。


「え、別に何でも・・・」


「何でもないって顔じゃないでしょ。また例の彼?」



藤原祐也さん。
私がいる店舗の店長。

毎日テンションが高くて、ちょっとバカ。
甘いものが大好きで、子供のまま大人になっちゃったみたいな人。


「乙女だねーうんうん。今度はどーしたの?」


直してた所の服を1つ取って、たたみ直しながらこちらも向かずに藤原さんは言った。



「さっきメール来てて・・・」


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