Devoted Love


そんな時、「すいませーん」とお客さんに呼ばれ藤原さんは走って行ってしまった。



乱された髪を鏡も見ずに手ぐしで整えた。








自分に自信・・・?




すっごく綺麗な高橋さんの足元にも及ばない私。

だから頑張って、彼の好みに合わせて髪を毎日巻く。
長かった前髪もばっさり切った。
彼の好みに合わせた化粧をして、彼の好みの服装を心がける。


全然苦痛なんかじゃない。




だから、こんなに頑張ってるんだから・・・

初めて彼と会ったあの時よりも、



彼は私の事を気にしてくれているかもしれない・・・なんて







そんな自惚れが生まれてしまった。





< 15 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop