Devoted Love

「じゃあ、お疲れ様でした。」

「おう!おつかれ!気をつけてな~、また明日!」

「はい、また明日」



いつもの笑顔で背を向けてバイクに跨り小さくなっていく藤原さんを見送って、私も歩き出した。


「なんて言えばいいんだろ・・・」


もし、彼が泣いていたら・・・




歩きながらもう一度、不在着信履歴の彼の名前を確認しようと画面をつけた。
その時

~♪~♪~♪


タイミングよくケータイが鳴った。





彼からの着信。



「も、もしもし・・・?」

恐る恐る、耳に近付ける。


もし、彼が落ち込んでいたら・・・?
もし、彼が泣いていたら・・・?



なんて言えばいいんだろう・・・



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