Devoted Love
「あ、寝不足で・・・。」
違うけど。
「そう?ちゃんと寝ろよー、体調崩されたら俺が大変になるだろー」
「すみません」
藤原さんは、「まぁあんまり無理すんなー」と付け加えて開店準備を始める。
踏み込んで欲しくないところはちゃんと踏み込まない。
こんな人だけど、ちゃんと弁えているみたい。
不安がないわけじゃない。
2人がどうにかなるなんて、すぐの話だと思う。
私が2人をどうにか出来ない事も分かってる。
時間の問題
まさにそれだと思う。
藤原さんはそれ以上聞いてこなかった。
やっぱり、ちゃんと考えてくれているんだと思うと、とても申し訳ない気持ちになる。
仕事でももちろん、メンタル面まで気を使ってくれている。
次、聞かれたらちゃんと答えようと思った。
あんまり考えたくないのに、
やっぱり彼のことが頭から離れない。