Devoted Love
仕事が休みな平日。
お昼過ぎに起きた。
気だるい体を半分だけ起こしてパソコンの画面を見た。
彼から着信中。
「え?!」
飛び起きる。
何も考える暇もないまま、通話ボタンをクリックした。
「も、もしもし?」
「あ、もしかして寝てた?」
「うん」
いつもどおりな彼の声に、少し安心する。
「どうしたの?」
「いや、暇だったから」
私の声が聞きたかった、とか
そんな言葉は一生、彼の口から聞けない気がした。
そこから、他愛もない話を聞かされた。
職場の、パートのおばちゃんがこうだ。とか
この前の日曜日はすごく忙しかった。とか
私はそんな話に飽きて、タバコに火をつけた。
どうしようもなくイライラする。
そんな話どうでもいい!
そう叫んでやりたい気分だった。