Devoted Love
「気にすんなよ!起こさなかった俺も悪いし。もう泊まってけ」
「え・・・」
泊まる・・・?
ここに・・・?
「だめだよ!私どこで寝ればいいの?!」
私の頭は混乱した。
彼と同じ部屋で一晩過ごすなんて、考えたことなかった。
「さっきまでソファーで寝てたろ、何言ってんだよ」
で、でも・・・
「友達にメールしてみる」
このまま何もしないで彼の言葉に甘えるよりは・・・
そう思って私はこっちに住む友達にメールを送った。
『ごめん、今こっちに居るんだけど終電なくなっちゃった・・・今日泊まりに行ってもいい?』
でも残念ながら友達は仕事で。
結局、彼の家に泊めてもらう事にした。
「結子ちゃん、佐藤来るってー」
彼のスウェットを借りて、お風呂場で着替えている時に彼がリビングから叫んだ。
「ほんとにー?迎えに行くの?」
私も彼に声が届くように大きい声で言った。