Devoted Love
「そうだなー!そろそろ行く」
彼はまた返してくれた。
私は着替え終わってリビングに戻る。
「ごめん、もう1件だけ電話していい?明日仕事だったから連絡いれないと」
「あー、そうだったな。ごめんな」
彼は本当に申し訳なさそうな顔をした。
寝てたのは私なのに・・・
「気にしないでよ、私が悪いんだし」
私は藤原さんに電話した。
『そーーいう事か。分かったけど、次から気をつけろよ』
「はい・・・すみません。」
本当は、心配してくれてた藤原さんにいちばんに今日の事を伝えたいのに・・・
私は一連の流れを藤原さんに説明した。
『明日は休んでいいから、しょーがないし楽しんでこいよ!』
「いいんですか?」
『朝帰りのまま疲れた顔で出勤されても困るしな!』
「ありがとうございます・・・」
そう言った藤原さんはきっと笑顔だったと思う。
いつもみたいな顔で、言ってくれた気がした。
『土産!忘れんなよ!』