Devoted Love


「そうだなー!そろそろ行く」

彼はまた返してくれた。



私は着替え終わってリビングに戻る。

「ごめん、もう1件だけ電話していい?明日仕事だったから連絡いれないと」

「あー、そうだったな。ごめんな」


彼は本当に申し訳なさそうな顔をした。
寝てたのは私なのに・・・


「気にしないでよ、私が悪いんだし」


私は藤原さんに電話した。


『そーーいう事か。分かったけど、次から気をつけろよ』

「はい・・・すみません。」



本当は、心配してくれてた藤原さんにいちばんに今日の事を伝えたいのに・・・
私は一連の流れを藤原さんに説明した。


『明日は休んでいいから、しょーがないし楽しんでこいよ!』

「いいんですか?」

『朝帰りのまま疲れた顔で出勤されても困るしな!』

「ありがとうございます・・・」


そう言った藤原さんはきっと笑顔だったと思う。
いつもみたいな顔で、言ってくれた気がした。

『土産!忘れんなよ!』


< 41 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop