Devoted Love
普通、ありえないよね。
遊びに行って帰れなくなったから仕事に行けません、なんて。
それなのに・・・
「はい」
それから電話を切って、私は彼と佐藤を迎えに行く事になった。
「よかったな、休ませてもらえて。」
「うん、ホント申し訳ないと思う。」
「そーだな、俺だったらバイトがそんな事言ったらキレてるわ!」
彼は笑いながら言った。
佐藤は彼の1つ歳上。
本当に家が近いらしい。
待ち合わせのコンビニについて、佐藤を待った。
「どれだろーな、クマみたいな奴だからって言ってたけど・・・」
彼はコンビニの駐車場に車を停めて、ぐるぐる周りを見てる。
「あいつ、俺とお前が一緒に居る事全然信じてなかったよ」
「そりゃそうでしょ」
そんな話をしながら佐藤を待っていると、コンビニの駐車場に佐藤っぽい人がきた。
でも声かける勇気なんてなくて、2人で「あれかなぁ?」なんて話してた。
私も彼のようなコミュニティを持っていて、佐藤は両方に来てくれてるから私たちの顔はわかるけど
私たちは佐藤の顔を知らなかった。