Devoted Love


物音を立てないように、家を出た。


「あいつら、すげーな!ネットってすげぇ!」

佐藤はさっきからそれしか言わない。
彼の家にも居たくなかったし、1人になりたくなかったから連れてきちゃったけど・・・

うるさいなぁ

ちょっとだけ、そう思ってしまった。




彼の家のすぐ近くのコンビニで、私と佐藤と彼の飲み物とタバコを買って
彼の家に戻った。

もう、電話は終わってた。


「おぉ、おかえり!」

佐藤が彼のタバコと飲み物を彼に渡す。

「あ、まじで?さんきゅー」


なんて、彼はいつもより明るかった。


高橋さんと電話できたから?
私が居ることがバレなかったから?



今の私はすごく嫌なやつだ。
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