Devoted Love
そのまま、彼からは何の報告もなく
私は今までと同じ毎日を過ごした。
ある夜いつもみたいにPCで電話。
彼と岡山に住んでる健太郎くんと私で会議通話。
健太郎くんも彼と高橋さんの事を知っているようだった。
そんな話は全くしないで、他愛もない話をだらだらとしているだけで私の時間はあっという間に過ぎる。
気付けばもう外は明るくて、鳥が鳴き始めてた。
「ちょっと、何その鳥の声!聞いたことないんだけど!」
私は笑いながら健太郎くんに言った。
「あ、今岡山ばかにしたろ!普通に鳴いてるってこんなの!」
なんて、そんな話。
私はずっとあくびばかりしてて、そろそろ落ちようかと悩んでいた。
今日は休み。
「結子、今日休みだっけ?」
彼がそう言った。
「うん、そーだよー」
休みじゃなければ、朝まで電話なんて出来ないし。
仕事ならとっくに支度を始めている時間だった。
「俺も今日暇なんだよなー、来る?」