Devoted Love
第三章


駅に着くと、小雨が降っていた。

この前とは違う駅。
そこの前のコンビニで、彼と健太郎くんを待つ。



遡ること2時間前・・・

鳴り止まないケータイの着信音で目が覚めた。
通話を切る前に番号とアドレスを交換した、健太郎くんからだった。

「お前いまドコにいるんだよ!!!!!」

健太郎くんの名前を確認してから出たはずなのに、電話口から聞こえたのは彼の声。
しかもすごく怒鳴っていた。
その声でいっきに目が覚める。

「え?なになに?なんで怒ってんの?」

「怒ってねーけど、もう2時なんですけど!!!」

「えっ?!」

私はPCのキーボードを叩いて時計を確認した。


「あぁああぁあああぁああぁ!!!」


「いいか、よく聞け。お前は今からすっぴんでも何でもいいから1時間半以内に駅に着け。」

「はい・・・。」

「ダッシュで来い!音速で来い!転ぶなよ!気をつけて光の速さだ。」

「分りました。」

「じゃ、健闘を祈る。」


なにと戦えと・・・


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