Devoted Love
第四章
どうしてこんな事になったのか、もう分からなかった。
いつのまにかベッドの上で泣いている私の声と、鳴り続けてるケータイの着信音を聞いていた。
ただ込み上げてくる涙を流す。
枕に顔を埋めて叫ぶ。
なんで泣いているのかも、分からなかったかもしれない。
彼は、私の気持ちを知っていたんだ。
私がもっとうまくやれていれば、彼が気を使う事もなかったんだ。
…彼はもう、高橋さんのものなんだ。
考えたってどうしようもない事ばかりが頭を巡る。
オフ会、どうしよう…。
やっていける自信がない。
そもそも行くなんて言ってないけど、彼は強制参加って言ってたし。
高橋さんも来るんだ。
2人は付き合ってるんだ。
彼とは、初対面のフリをしなくちゃいけないんだ…。