Devoted Love
よく、眠れなかった。
集合は18時前。
新幹線で1時間。
この前と同じ様に、ギリギリまで布団から出れずにいた。
布団に居ても、タバコと時間ばかりが減っていくだけ。
動こうと思って部屋を出て、シャワーを浴びた。
行きたくないと思いつつも、彼に会えると思ったら支度に気合が入った。
彼の好きな巻き髪を作って、たまたま一緒だった彼と同じ香水をつけた。
会えるのは楽しみだけど、その後が問題だなんて事は支度中、考えなかった。
せっかく行くんだし、楽しもうかなとすら思えた。
時間が近づいてきて、家を出る。
この前と同じ様に、新幹線の中で化粧した。
1時間は、以前よりもあっという間だった。
駅について、集合場所の現地に向かおうとした時。
「あの、結子ちゃんですか?」
声をかけられた。