認めないから!
――――ん?
「今……南何て言った?」
「別に……
何でもないです。」
うん、聞き返さない方が良いよね。コレは。
「そっか。なら、行こう。」
そうして私達は人混みの中を手を繋いで歩き出した。
が、しかし。
「疲れるね…」
「……確かに。」
人が多すぎてどの店もゆっくり出来ないのだ。
しかも、南は部活のスポーツバッグを持っている。
幅の狭い店には入れない。
「……すみません。
僕がこんな格好のために…」
どうやら南もそれに気づいているようで謝ってきた。