認めないから!


「バーカ。」



「―――…え?」



「私は南がそこまでして私とデートしてくれて嬉しいよ。」




本音を言うと最初は乗り気じゃなかったのだ。


だけど、南とデートして分かった。




「南と居ると楽しい。」




何故かは分からないけど…南にはそういう力がある。




「………沙羅さん…」




「やっぱり喫茶店へ行こう?」




「はいっ!!」




一瞬、南の大人びた表情にドキリとしたのは秘密である。


楽しい…と好きはイコールにならないのだろうか?



私は、自分の爆弾が爆発する前にそうなることを望んだ。
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