認めないから!
「――私、弥生君が好き。」
裏庭の、人気のない所に彼を呼び出しそう告げた。
「君はいらねー
というよりお前、俺のこと無視しただろ?」
は?
「俺の名前聞くだけ聞いて自分の名前言わずに去ってったじゃねーか。」
あちゃー…しまった。
「じゃあさ、もしかして弥生…は私の名前知らない?」
「…あぁ。」
うわぁ…何やってんだ私。
私を見るどころか名前さえ知ってもらえてない人に告白なんかしちゃったよ。
何という赤っ恥。