認めないから!


いや、ソレは前から知っていたのだが、何か違うのだ。


タラシでクズでどうしようもない変態でも弥生はきちんと分別はあると思っていた。


女子と遊んでも女の子が嫌がれば口のキスはしない。


本気で惚れられたらキツく突っぱねる。


ダメなことはきちんと注意する。



だけど、そうじゃなかった。
やっぱりそれは昔のままで何も変わってなかったんだ。




分かってたはずなのに――…




一番のバカは私だ。


弥生に惚れてしまったこの気持ちがバカなんだ。



それが一番悔しくて
涙が止まらない。
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