認めないから!
校舎中を探し漸く彼を見つける。
南は学校の花壇前に座り込んでいた。
「南!」
私は南の名前を呼んだ。
顔を下げていた南がゆっくりと顔を上げる。
「…南、私の話聞いてくれる?」
「……」
南は何も答えなかった。
だけど私は勝手に話し始めた。
本当は聞きたくないはずなのに南は何も言わずに聞こうとしてくれる。私の話に耳を傾けている。
…私よりずっと大人だ。
「南、私は南にヒドいことをした。南の言う通り最低な奴だよ。」
言い訳を並べて、
結局皆の言う通り逃げてた。