認めないから!
教室に戻る途中でロコちゃんと弥生が何やら深刻な感じで話しているのを見かけた。
「……沙羅さん、行かなくて良いんですか?」
「うん。行かない。」
2人の間に私は関係ない。
きっと南と私が話しているようなもんだろう。
しかし、
「………沙羅…さん…」
「……まぁ、予想はしてた。」
弥生はロコちゃんの肩に手を乗せてから、何かを必死に言っている彼女をぐっと自分の方へ引き寄せていた。
弥生はきっとロコちゃんが好きなのだろう。
今は表情が見えないけれど、ロコちゃんの顔は赤くなっていると思う。
ロコちゃんは弥生のことが好きだから。