認めないから!
サラサラとした銀髪をなびかせながら眠る髪の毛に少しだけ触れる。
ご飯は食べ終わってしまったし、昼休みが終わるまでまだ15分もある。
私は今退屈なのだ。
弥生の顔を見ていると不思議な感覚になった。
切れ長な目や整った鼻筋はやはり見るものを魅了させる。
ただし…
「……こうやって黙っていればなぁ…」
私が言ったからか目は一向に開かないくせに弥生の表情が少し歪む。
だから私は弥生の髪を梳いた。すると先程みたく穏やかな寝顔に戻る。
…面白いな、コイツ。
起きてるなら起きろと思うが…これでも寝息が聞こえるので寝ているのだろう。何ともタイミングの良い奴だ。
でも本当にそうなのだ。黙っている場合に限る。
話されるとこの穏やかな時は過ごせない。
しばらく弥生の髪をいじっていたら昼休みは終了した。