認めないから!


「おい、沙羅。」




授業が終わると弥生はすぐさま私の元へやって来た。




「あぁ、やったの私だよ。」




言われる前に白状しておこう。




「ちげー
んなこと分かってる。
俺が言いたかったのは…」




やっぱりバレてたか。
…まぁ、良いけど。
私以外考えられないしね。


私が悪かった部分もあるので多少の小言は我慢しよう。




「……沙羅ってこんな可愛いピン持ってたんだな。」




前言撤回。


とりあえずつねってみました。奴の手の甲を。




「いてーじゃねーか。
俺そんなに失礼なこと言ったか!?」
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