認めないから!


それからというもの弥生はますます寝る時間が増えた。


何を突然言っているのかって?


そうだな。例えば…




「おーい弥生ー起きろー
俺の授業で寝るなんて殺すぞー」




現国の加藤先生が言う。
国語担当のくせに口が悪いのは周知の事実だ。




「…………」


ゴンッ


「忠告したのに起きないお前が悪い。」




何も辞典で殴らなくとも…
…痛そうだ。




「…………」



「…………まだ起きねーのかよ!?」




さすがに先生が折れてた。




「…起きてますよ。
良い目覚ましになりました。」


「よし。ならこの部分を……って俺が話し終わる前に寝てんじゃねー

……ハァ…疲れた。もういい…」




先生の心が折れてた。
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