認めないから!
「はぁ?
それって俺との付き合い止めるってことか?」
「うん。やめる。」
弥生は多感なお年頃なんだ。
私が縛るのは間違ってる。…まぁ、縛り切れてませんでしたが。
それでもやっぱり弥生の傍にいるのは違う。
そう思った。
ただ自分の我が儘を押し付けてしまったって。
「沙羅。
俺は―――――…」
弥生の言葉の続きはなかった。
「ありがとう。楽しかったよ。」
弥生の前で上手く笑えた私は偉いと思う。
弥生の視線を背中に感じながら私は静かに涙を少し零した。
……どうやら頭より目の方が正直だったみたいだ。