認めないから!
しかしその翌日。
「――私、弥生君が好き。」
まさかの俺は告られた。
「君はいらねー
というよりお前、俺のこと無視しただろ?」
目が点になってる。
気づいてねーのか。コイツ。
「俺の名前聞くだけ聞いて自分の名前言わずに去ってったじゃねーか。」
漸く自分の失態に気づいたらしい。
「じゃあさ、もしかして弥生…は私の名前知らない?」
「…あぁ。」
本当は昨日クラスまで行って調べたが…それは何だか怪しいので黙っておく。
仕方ねーだろ。
気になる女は全員調べる質なんだ。