認めないから!
本音
弥生と別れてからというもの私の周りで特に大きな変化はなかった。
しかし、ロコちゃんとのデートを見た翌日。
いつも元気だけが取り柄の弥生が欠席していた。
「沙羅ちゃん!!沙羅ちゃん!!」
そしてロコちゃんが物凄い形相で私に迫ってきたのである。
「ちょっと来て!」
登校していきなり私はロコちゃんに連れ出されてしまったのだった。
朝の連絡があるというのに…
いや、本来私達の高校で朝の連絡という定例事項はないのだが…今日は特別に担任が何かあると言っていた。
どうせ体育会とかの知らせだろう。
行事が近づくとこういうことは増えるのだ。
まぁ後で千鶴に聞けば良いか。
引きずられながら私はそんなことを考えていた。