認めないから！

もっと言いたいことは沢山あったのに。



弥生に聞きたいことも沢山あったのに。



問いただしたいことも沢山あったのに。






――アイツは一方的に言い捨てて切り捨ててしまった。



何でそんなに不器用なのだろう。



私も弥生も。


ろくに本音を伝えきれない。




後悔ばかりしか残らない選択をしてしまうんだ。



だから、涙がなかなか枯れてくれないんだ。



そうして心にそれを刻んだまま暫く動けなくなってしまうんだ。