認めないから!


それから5ヶ月が過ぎた。


私は特に何もなく日常を過ごしている。



落ち込むなんて1日で充分だった。
私が何も話さないから千鶴は何も言ってこなかった。


弥生の転校も最初は皆悲しんでいたけど、1ヶ月も経てば普通に戻った。


たまにポロッと会話に出るくらい。


人間なんてそんなものだ。


それに―――…




「沙羅さん!!おはようございます!!」


「おはよう、南。」


「……やっぱりまだ慣れませんね。
――こうやって沙羅さんと一緒に朝登校するのって。」


「…もう一週間になるんだから慣れなよ。」


「はい、頑張ります!!」




――そう、私と南は付き合ったのだった。
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