認めないから!
私の隣
弥生が転校した後。
南は毎日毎日私の教室へやって来た。
弥生と付き合ったという報告をして以来、月に1、2回しか来なかった南が、だ。
しかも、私は南をずっと無視し続けていたんだ。
「沙羅さん、僕今日、綺麗なお花見つけたんです!」
「…………」
目も合わせなかった。
クラスの女子が私達に注目してもそんなの関係無かった。
「あ、昨日シュート決めたんです!」
「…………」
ただ南が一方的に喋るだけ。
私は空気。
南と話す気なんてなかった。