認めないから！

突然のことでついて行けない私。


というより南ってこんなに強引な奴だったっけ？




｢…沙羅さんが僕に罵声を浴びせるのは僕と合わす顔がないとでも思ってるからなんでしょう？｣




｢っ！｣




｢…別に弥生君が好きで、それで僕に思わせぶりな態度を取るのはダメだと思わなくても良いんですよ。｣




私は何も言葉が出なかった。




｢沙羅さんは最低な奴なんかじゃないです。
不器用で優しい人ですよ。｣




――南はいつからこんなにも変わったんだろう？


いや、私が見ようとしてなかっただけで南は少しずつ変わってたのかもしれない。