認めないから!
放課後。
「沙羅さん……」
「南、今日はゴメン。
一緒に帰れない。」
「……弥生君の所ですか?」
「……ゴメンね、南。」
――本当、私って可愛くないよな…
それに南にこんな顔させてしまうなんて……
南は私をそんな顔から救ってくれたというのに。
私はファミレスへ走って行った。
今更話すことなんてないはずだけど。
それは私の勝手な決めつけで。
向こうはもしかしたら―――…
…いや、無駄に考えるのはよそう。
とりあえず弥生に会わないと。