認めないから!
「それを言ったせいで沙羅さん薄情者って批判されてましたけど、僕は違うと思うんです。」
「…………」
「僕も沙羅さんと同じ気持ちだったから。
だから、沙羅さんだけが僕のことを理解してくれてるんだ…って。
きちんと僕を見てくれてるんだなって思ったんです。」
あの時、足を痛めうずくまっていた顔を一瞬上げた時
私は南のギラリと光る闘志を見た。
ただ、それだけ。
それだけなんだ。
「………たまたまだよ。」
漸く出た言葉はコレだった。