ヤンキー少女は純情ちゃん!
やつが来た!
──あの騒がしい日から約1ヶ月半が過ぎた。
ちょうどいいくらいだった気温は少しジメジメと蒸し暑くなってきた。
いつも通り寝坊をして学校に到着すると、珍しく担任はまだ教室にはいなくて。
あたしのクラスはざわざわと騒がしい。
あたしがドアを開けるといつも通りの反応。
うん、いい加減慣れた。
「楓ー!おっはよー!」
「楓!おっす!」
……うん、こいつら2人のうるささにもいい加減慣れた。