ヤンキー少女は純情ちゃん!
なんで思いつかなかったんだろ!
「……あ。…あたし免許持ってねぇし。バイクもねぇ……」
ミスった………っ!
あたしはバイク自分で運転するの好きじゃないから免許取らなかったしバイクも買わなかったんだった……
「……兄貴は」
「千春は部屋でマンガ読んでた!」
「マンガて……兄貴に言ってニケツしたらいいだろ」
……おお。
「行ってくる!」
善は急げって言うし。
バンッ!と音を立てて千春の部屋のドアを開けると、千春の肩がびくっと上がった。
「千春!倉庫行こう!」
「………あーうん?いってらっしゃい?」
「千春も行くんだよ。後ろ乗っけて」
さっきまで何言ってるのか分からないという顔をしてた千春はああ……と呟きマンガを直しだした。
「そういうことか。……じゃ行くか」
「うん!」
千春がつくづく優しいお兄ちゃんで良かったと思う。
リビングに行くと倉庫に行く気満々の祥に掴まれている着替えた智がいた。