ヤンキー少女は純情ちゃん!
ぽかーんとしているみんなを見てから唯に同意を求めた。
「な、唯?」
「ああ。好きなやつはいんのか、って話になって。俺が好きだって言ったからですよね。すみません」
申し訳なさそうに謝ってるけど謝ることじゃない。
「もちろんあなたも友達として好きってことなんですよね?」
「あ、はい」
なぜか安堵している男たち。
「…よく分からないけど誤解、解けた?」
「良かったー。楓に彼氏出来たらどうしようかと思ったー」
そう言いながら抱きついてきた祥。
「…痛い」
さすが男。
思いきり抱きつかれると骨が折れそうだ。
「あ、ごめん!」
慌てて放してくれたけど、骨がマジで痛い。