ヤンキー少女は純情ちゃん!
「あたし、なんかした?全く記憶にないんだけど」
慎弥って基本的に無表情だし、何を考えてるのかイマイチ分からない。
から余計に分かりづらい。
「………これ」
慎弥が指差したのはこの前にあたしが手当てした傷。
「……ああ!別にいいのに」
「……とりあえず、明日10時駅前だから」
それだけ言うとすぐ教室を出ていった。
「……なんなの、あの人」
「んー…慎弥さんはさ楓と出かけたいんじゃない?」
いきなり後ろから声が聞こえ、驚きで小さく肩が上がった。