「1/4の奇跡」左側の君に【完】
会えない日が続いても、
さみしさに押しつぶされないように、
強くいたいと思った。
冬休み最終日。
ひとり部屋のベッドに寝転んで、
【お前のことばっか考えてるよ】
拓人の言葉を思い出していた。
私の方がずっとずっと
拓人のことばっかり考えてるよ・・・
ダメだ・・・強くならくちゃ。
おばあちゃんちに泊まりに行くから会えないんだって言っても、
『そっか』しかいわない拓人。
メールも、ほとんど私からだし、
返信は、ほとんど一言。
拓人は私のこと好きなの・・・?
会えなくてさみしいって思ってくれないの?
あああ!!ダメだダメだ!!!
こんなこと考えて私ってほんと嫌な女!!
明日からまた学校で会えるし。
毎日ずっと、一緒だし・・
大丈夫。
拓人はきっと・・大丈夫・・
何回もそう自分に、
言い聞かせていた。