「1/4の奇跡」左側の君に【完】
●高校3年
部屋
私は拓人の耳の事を、
誰にも言わなかった。
今までと変わらない態度でいてほしいって、
拓人が言うから・・・
私は、耳のことはあまり気にしないようにして、
いつもと変わらないように心がけた。
ただ、
なるべく自分から拓人の左側にいるようにした。
拓人の耳のことを知ってから、
拓人と約束をしてから、
私たちはもっと、
絆が深まったような気が
私はしていた。