「1/4の奇跡」左側の君に【完】
「うん」
拓人の机を見ると、参考書がたくさん並んでいた。
「私も頑張らなくちゃ・・・」
拓人は立ち上がって、パンフレッドを本棚にしまった。
「俺、絶対に無理だって思い込んでいたから、
そんなことないんだってわかって、
やれるところまで、頑張ってみようって思った。
全く聞こえなくなったら、手術っていう方法もあるし、
俺、頑張ってみるよ」
拓人が隣に座ってきた。
「花音のおかげだよ・・・ありがとな」