「1/4の奇跡」左側の君に【完】
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「んで?勉強して帰ってきたの?」
「それから会ってないの?」
ただいま駅前のショッピングモールのフードコートで
詩織と莉子とかき氷中。
突然莉子に呼び出されて、学校の駅に詩織と3人で集合して、
それから、ここへ。
終業式に拓人の家に行って以来、拓人に会っていないまま、
もう8月。。。
「うん・・・拓人、超勉強頑張ってるんだもん。。。」
私はテーブルにばったりと倒れた。
「あぁあ・・・・ほんと和泉ってクソがつくほど真面目だね~」
詩織がかき氷にザクザクとスプーンを差した。
「3年になって予備校にも入ったらしくて、
夏休み、拓人は勉強三昧だよ。。。」
「でも、息抜きぐらいに、
会ってもいいんじゃないかな・・って私は思うけどね・・・
で、莉子の話って、何?」
詩織が本題に入ったから、
私は体を起こして、莉子を見た。
莉子は、ちょっと俯いていて、
元気がないように見えた。
莉子は、「うん」と頷いてから顔を上げた。
「私さ・・・学校退学した」