「1/4の奇跡」左側の君に【完】
私はリュックとジャケットを受け取り、
ハンガーにかけて、壁のフックに下げた。
私もコートを脱いでいたら、
拓人は窓際の方へ行って天体望遠鏡を眺めた。
そして、チェストの上に飾ってある探査機とロケットの模型を見て、
ふっと笑った。
ジャケットを脱いだ拓人は、
首元が大きく開いた丸首のTシャツに、
くったりとしたカーディガンを着ていて、
鎖骨が見えるせいなのか、
今日はいつもに増して、線が細く感じた。
♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪
メール?
私はハンガーにかけたコートのポケットから、携帯を出して開いた。
「莉子だ・・・」
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和泉はどうだった?
受かったの?
今日検診だったんだけど、
なんと、
男だったーO(≧▽≦)O
どうりでめっちゃ
腹けってくるって思った!
じゃあの~(*≧∀≦*)
莉子
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男の子だったんだ・・・
莉子嬉しそう。
拓人が隣にきた。
私がベッドに腰掛けると、拓人も隣に座った。
「莉子がね、拓人受かった?って。
あと、お腹の中の赤ちゃん、男の子ってわかったみたい」
「そっか・・・男か」
「返信してもいい?」
「いいよ」
私は早速返信をした。
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男の子楽しみだね!!
拓人は合格したよ(^-^)
今、隣にいるよ☆彡
花音
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するとまた返事がきた。
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おめでとう!って
言っといてo(^▽^)o
じゃあ、
いちゃこら続けて~
莉子( ´艸`)
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「いちゃこらって・・・」
私がそう言うと、「ん?」と拓人がこっちを向いた。