「1/4の奇跡」左側の君に【完】
つまらない映画が終わり、
映画館の外に出ると、
「次は何すっかな・・・」
と、拓人は考え出した。
「拓人、ちょっと話そう・・なんか気になる」
私は、ぐっと拓人の手を引っ張った。
「まだ・・・まだいいだろ。
もうちょっと・・・」
私はブンブンと首を振った。
「どうしたの?なんかあった?」
拓人はまた笑った。
「なんもねーって。あ、そうだ!ボーリングするか!」
そう言ってまた私を引っ張って、
今度はボーリング場へと連れて行った。