「1/4の奇跡」左側の君に【完】
お父さんとお母さんは、
目を見合わせて驚いていた。
「私、ご飯いいや・・・」
私は、二人をそのままにして、
自分の部屋へと階段を駆け上った。
部屋に入ると、ベッドに倒れ込んだ。
こんな気持ちは、いつか消えるんだろうか・・・
こんなに辛い気持ちは、いつかおさまるんだろうか・・・
拓人を忘れる日が、
ちゃんと訪れるんだろうか・・・
終わりの見えない悲しみに、
どうしたらいいのか、わからないでいた。