「1/4の奇跡」左側の君に【完】
拓人は少し困った顔をしていた。
困らせている・・
「・・もしかしてさっきの子彼女?」
「ちげーよ。んなわけねーだろ」
そっか・・よかった・・
「じゃあ・・何?さっきの子」
「付き合ってくれって言われたから断った」
「断ったの?」
「ああ。俺・・・
彼女とか・・・・作る気・・・ねーから」
彼女作る気ないんだ・・・
「もしかして、忘れられない子がいるとか?」
「そういうことじゃなくて」
「じゃあ・・好きな子がいるとか?」
拓人は下を向いてしまった。
「ごめん・・質問しすぎた・・」
私が謝ると、
拓人が顔を上げた。
「花音。もし俺が・・
俺のから・・・
もし・・・
いや、やっぱいいや・・・」
何・・?
もし?
「何?すっごく気になるんだけど・・」