『歩』〜人は愚か〜
頑張れば、頑張るほど縺れ合う・・・・


学校に行くようになり、友達が増えると人間関係というのができてくる


4年生になると女の子は、女の独特な妙な規制を張る。


この子は私の友達とか、ちょっとムカつくことがあるとあなたは入れないとか


心のどこかで、いつもくだらないと思っていた



私は、あなたの友達だけど、あなたのものじゃない!そんなことを思っていた。


でも、心とはウラハラに友達の前で笑い、元気で活発な子を私は演じていた


友達と同じものを買い、同じ趣味を持ち、同じグループで遊ぶ・・・・


ちっぽけな世界




窮屈だけど、1人でいるよりはマシだった


1人の孤独はこの時私の心を崩壊させる気がしていたから



どこかに属して居ないと、心が心でなくなってしまいそうだったから・・・・




そんな時、母の入院の知らせが届いた。


一週間、私は小ちゃい姉ちゃんが暮らすところに預けられる事になった。



今更、なんで?っと思ったが大きい姉ちゃんが母の入院を言い訳に私というお荷物を降ろしてしまいたかったんだろう。


ちょうど、小さい姉ちゃんは中学の寮みたいなとこから卒業して、住み込みで働きながら定時制の高校に通っていた。
だから預かられる事が決まった。



そして、その時私は一番家族にとってお荷物なんだと気付かされた
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